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成長因子(bFGF)添加PRP皮膚再生療法のリスクとは? 失敗を避けるために知っておくべきこと

この記事を監修したドクター

統括院長鎌倉 達郎

ご自身の血液で肌の若返りを図るPRP(多血小板血漿)皮膚再生療法の中でも、特に高い効果を目指して「成長因子(bFGFなど)」を加える方法は、しわやたるみ治療として注目されています。しかし、その効果への期待の一方で、「しこり」や「膨らみすぎ」といったリスクや不安の声を耳にすることもあります。
この記事では、bFGFを添加するPRP皮膚再生療法に懸念を持つ方に向け、その基本的な情報とリスクについて専門的な観点から詳しく解説します。





1. 成長因子(bFGF)添加PRP皮膚再生療法とは

PRP(多血小板血漿)療法とは、患者様ご自身から採血した血液を用いる若返り治療です。専用の遠心分離機によって、血液から血小板を豊富に含む「多血小板血漿(PRP)」を抽出します。
血小板には、怪我をした際などに出血を止め、傷ついた組織を修復する働きがあります。そのため、多血小板血漿(PRP)は血小板が有する組織の修復や再生を促す作用を強く持っています。これをしわやたるみが気になる部分に注入することで、組織でのコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、組織そのものを若返らせることを目的としています。
ご自身の血液成分を用いるため、ヒアルロン酸コラーゲンなどの注入剤を用いる方法に比べ、アレルギーや拒絶反応のリスクが極めて低い点が大きな特長です。


bFGF(成長因子)を添加する目的

従来のPRP皮膚再生療法は、ご自身の血液に含まれる血小板の質や量によって、効果の現れ方に個人差があることが課題でした。そこで、効果をより高め、安定させるために、bFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)をはじめとする成長因子を添加する手法が開発されました。
bFGFを加えることで、コラーゲン生成がより強力に促進されます。これにより、深いしわや重度のたるみ、目の下のくぼみなど、従来のPRPでは改善が難しかった症状に対しても、高い効果が期待できるようになりました。

魅力と懸念点

「自分の血液で、肌そのものを根本から再生させる」という魅力的なアプローチである一方、bFGFという強力な再生因子を加えることによる懸念も存在します。それが、本記事のメインテーマでもある「しこり」や「膨らみすぎ」といったリスクです。
治療を検討する際は、その魅力的な効果だけでなく、潜在的なリスクについても正確に理解しておくことが不可欠です。


2. 最大の懸念「しこり・膨らみすぎ」が起こる理由

成長因子添加PRP皮膚再生療法に関するリスクの中で、最も多く聞かれるのが「しこり」や「膨らみすぎ」の問題です。これは、組織が予想以上に増殖してしまう「過剰増殖」と呼ばれる状態です。


「しこり」の正体とは

注入されたPRP(多血小板血漿)とbFGF(成長因子)は、線維芽細胞を活性化させコラーゲンを増やすだけでなく、脂肪幹細胞にも働きかけ、脂肪組織を再生させる作用があります。この再生能力が過剰に働くと、皮膚の下で組織が想定以上に増え、硬い「しこり」として触れたり、見た目にも「膨らみすぎ」として現れたりすることがあります。
このリスクは、主に以下の要因によって引き起こされると考えられています。



原因1:bFGF(成長因子)の量と濃度

bFGFは、組織再生の「アクセル」のような役割を果たします。このアクセルを強く踏みすぎれば、当然、再生のスピードと量はコントロールを失い、過剰になります。 添加するbFGFの量が多すぎたり、濃度が高すぎたりすると、この過剰増殖のリスクが高まります。肌の状態や部位(特に皮膚の薄い目の下など)に対して、どれだけ微量で的確な量のbFGFを配合するかが、この治療の鍵となります。



原因2:注入技術と注入箇所

医師の注入技術も、仕上がりを大きく左右します。 例えば、皮膚のどの深さ(層)に注入するか、どれくらいの量を、どのように分散させて注入するか、といった技術的な側面です。 bFGFを添加したPRPは、非常に繊細な調整が求められるため、注入量や深さのわずかな差が、数か月後の結果に大きな違いを生む可能性があります。



原因3:個人の体質

ご自身の血液と再生能力を利用する治療であるため、もともとの体質や組織の反応性にも個人差があります。同じ量のbFGFを添加しても、他の方より強く反応してしまう可能性はゼロではありません。
このように、bFGF添加PRP皮膚再生療法は、高い効果を持つ反面、医師の深い知識と経験、そして極めて繊細な技術を要する、難易度の高い施術であると言えます。


3. その他のデメリットとリスク

「しこり」以外にも、成長因子添加PRP皮膚再生療法を検討する上で知っておくべきデメリットやリスクが存在します。


① 効果に関するデメリット


時間がかかる

PRP皮膚再生療法では、肌組織が自ら再生するまでの時間が必要です。個人差がありますが、効果は施術後1〜2か月かけて徐々に現れることが多いです。
※即効性を求める場合には、注入直後から物理的なボリュームが出やすいヒアルロン酸注入が適しています。


効果の個人差

bFGFを添加することで効果の安定化が図られていますが、ベースとなるのはご自身の血液(血小板)です。そのため、血小板の質や当日の体調などにより、効果の現れ方には個人差があります。


② 特定の健康状態に関するリスク

bFGF(成長因子)は組織を「増殖」させる働きがあるため、特定の健康状態にある方は、カウンセリング時に必ず医師に申告する必要があります。



性腫瘍(がん)の既往

過去に悪性腫瘍の治療を受けたことがある方、または現在治療中の方は、bFGFが腫瘍を増大させる可能性が懸念されるため、原則としてこの治療を受けることはできません。


妊娠中・授乳中

妊娠中、授乳中、または妊娠の可能性がある方は、安全性が確立されていないため、施術を受けることができません。


③ 一般的なリスク

成長因子添加PRP皮膚再生療法は注入治療であるため、注射に伴う一般的なリスクが伴います。



腫れ・赤み・内出血

注入部位に、腫れ、赤み、硬さ、または内出血が現れることがあります。これらは個人差がありますが、多くの場合2週間程度で徐々に落ち着きます。ただし、目の下など皮膚の薄い部位では、ダウンタイムがやや長引く可能性もあります。


その他の稀な症状

ごく稀ですが、浮腫(むくみ)、痛み、皮下結節(小さなしこり)、皮下色素沈着などが報告されることもあります。


アレルギー・感染症

自己血液を用いるためアレルギーのリスクは極めて低いとされていますが、血液の採取・加工・注入の過程で、衛生管理が徹底されていない場合、感染症のリスクはゼロではありません。また、極めて稀に拒絶反応やアレルギーが発生する可能性も否定できません。


成長因子添加PRP皮膚再生療法には、この施術に固有のリスクと一般的なリスクの両方があります。それぞれしっかりと理解し、安全対策を取っているクリニックを選ぶことが大事です。なお、ダウンタイムについてはこちらのページをご参照ください。



4. 後悔しないために。リスクを最小限に抑えるクリニック選びの視点

bFGF添加PRP皮膚再生療法は、その技術的な難易度の高さから、どのクリニックで受けても同じ結果になるわけではありません。リスクを理解した上で、それを最小限に抑える技術を持ち、安全対策を講じている、信頼できるクリニックを選ぶことが非常に重要です。
ここでは、クリニックを選ぶ際に確認すべき一般的な視点をご紹介します。


A. 豊富な臨床経験と実績

bFGF添加PRP皮膚再生療法は、経験値が非常に重要な治療です。 クリニック全体として、PRP皮膚再生療法、特にbFGFを添加する施術の症例数が豊富であるかは、信頼性を測る一つの指標となります。 多くの症例を経験することで、多様な肌質や症状、部位ごとのリスク管理(「この部位にはこの量が限界」といったノウハウ)が蓄積されていると考えられます。


B. 精密な配合技術と「オーダーメイド」な調整

「しこり・膨らみすぎ」のリスクをクリニックがどう捉え、対策しているかは重要なポイントです。


オーダーメイドの配合

患者様の肌の状態、しわの深さ、皮膚の厚みなどを正確に見極め、個々に合わせたオーダーメイドの配合を行っているか。マニュアル通りの画一的な配合ではなく、一人ひとりに最適化されたプランニングが不可欠です。


精密な配合機器の使用

bFGFの量は、時に0.001mL単位といった極めて微量なレベルでの調整が求められます。このような微量の液体を正確に量り取れる「マイクロピペット」のような精密機器を使用し、配合の精度を極限まで高めているかどうかも、クリニックの安全に対する姿勢を示す指標となります。


C. 科学的根拠と長期的なフォロー体制

科学的・客観的な検証

クリニックが提供する治療法について、その安全性や有効性を客観的に評価する姿勢も重要です。例えば、治療成績を分析し、権威ある医学誌や学会でその知見を発表しているクリニックは、治療法を常に検証し、改善する努力をしていると考えられます。


長期的なアフターケア

PRP皮膚再生療法は、効果がゆっくり現れる治療です。そのため、施術後の長期的なフォローアップ体制が整っているかどうかも、安心して治療を受けるために非常に重要です。施術後に、6か月後、1年後といった長期的な無料の経過検診制度を設け、施術を担当した医師が一貫して経過を診てくれる体制が整っていると、万が一の不安にも迅速に対応してもらえるでしょう。


5. まとめ

この記事では、成長因子(bFGF)を添加するPRP皮膚再生療法は、肌組織の再生を促す魅力的な治療ですが、同時に「しこり・膨らみすぎ」といった特有のリスクや技術的な難易度を伴うことをお伝えしてきました。どのような医療行為にもリスクは伴います。リスクを正しく理解し、リスクを最小限に抑えるための対策に納得した上で治療を選択することを心がけてください。
また、最も重要なのは、信頼できる医師とのカウンセリングです。 不安や疑問を率直に伝え、以下の点を確認しましょう。


  • ・自身の悩みや肌に適した治療か。
  • ・リスクやデメリットの説明は十分か。
  • ・リスク回避のための具体的な対策(ノウハウ、技術、アフターケア)は整っているか。

情報を正しく見極め、ご自身にとって最善の選択をされることを願っています。


6. 最後に

聖心美容クリニックで展開している「プレミアムPRP皮膚再生療法」は、9万件を超える症例に基づいて確立された方法で提供しています。長年の症例研究に基づき配合や技術の改良を重ね、医学論文などで客観的な検証を進めてきました。統括院長である鎌倉達郎医師が執筆したプレミアムPRP皮膚再生療法に関する研究論文は、世界で権威のある医学誌の一つである「PRS(Plastic and Reconstructive Surgery)」に掲載され、「ベストペーパーアワード2016」を受賞しています。
プレミアムPRP皮膚再生療法について気になる方は、ぜひカウンセリングでご相談ください

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