目の下のクマ、ほうれい線、フェイスラインのたるみなど、肌の状態は年齢を重ねるごとに自然と変化するものです。近年、メスを使わない「切らない」若返り(アンチエイジング)治療の人気が高まっており、注入治療の選択肢も多様化しています。しかし、選択肢が増えた分、「ヒアルロン酸と脂肪注入はどう違う?」「PRPはしこりが残ると聞いて怖い」といった疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は、若返りに効果的な注入治療である「ヒアルロン酸注入・脂肪注入・成長因子添加PRP皮膚再生療法」の違いを、効果、メカニズム、持続期間、そして気になるリスク(しこり等)の観点から徹底比較します。
※本記事では、PRP皮膚再生療法の中でも、効果を高めるために成長因子(bFGF)を添加する治療法(成長因子添加PRP皮膚再生療法)を主に扱います。なお、本記事においては文章の都合上、「成長因子添加PRP」「PRP」と省略表記する場合がございます。
目次
1.「埋めるヒアルロン酸」・「移植する脂肪注入」・「再生するPRP」|各治療法のメカニズム
まずは、若返り(エイジングケア)の注入治療として代表的な3つの治療法について、主成分と特徴を整理します。これらは成分だけでなく、アプローチ(物理的に埋める・移植する・再生させる)が根本的に異なります。
治療法を選ぶ上で、シワやたるみを改善するメカニズムとその特徴、メリット・デメリットを正しく理解して検討することが不可欠です。
※横スクロールできます。
ヒアルロン酸注入:即効性と物理的なボリュームアップ
ヒアルロン酸注入は体内に存在する保水成分です。これをゲル状にした製剤を注入することで、シワの溝を物理的に埋めたり、頬のコケを改善したりする治療法です。
「即効性」と「物理的なボリュームアップ」が最大の強みで、ほうれい線や深いシワを埋めるほか、輪郭形成にも適しています。
注入直後からボリュームが出る即効性が特徴ですが、時間の経過とともに徐々に体内で分解・吸収されます。長期間の効果を得るためには定期的な注入が必要になります。
脂肪注入:ご自身の組織による安全なボリュームアップ
お腹や太ももからご自身の脂肪を吸引し、コケや窪みが気になる部位に移植(注入)する治療です。ご自身の組織を「移植」するため、異物による拒絶反応のリスクが低いのが特徴ですが、脂肪吸引のための外科処置を伴います。脂肪注入のような製剤ではなく、ご自身から採取した脂肪組織ですので自然な仕上がりが期待できます。
また、一度生着した組織は長期間にわたって残るので効果の持続性も特徴です。ただし、生着する過程で、移植した組織の一部は体内に吸収されるため、最終的に生着するのは注入した全体量の約30%~50%です。
成長因子添加PRP:組織そのものを再生・増殖
ご自身の血液から抽出した「多血小板血漿(PRP)」に、組織再生を促す「成長因子」を添加して注入する治療です。ヒアルロン酸のように「埋める」のではなく、ご自身の組織そのものの再生・増殖を促すことで若返り効果が得られます。深いシワや窪み、目の下のクマなどを根本から改善できます。
血小板とは、血液中に含まれる細胞の一種で、怪我をした際などに出血を止めて傷ついた組織を修復する働きがあります。専用機器(遠心分離機)を用いて血小板を濃縮した多血小板血漿(PRP)を用いるのが、PRP皮膚再生療法です。PRPは、血小板が有する組織の修復や再生を促す作用を強く持っています。
これをシワやたるみが気になる部分に注入することで、組織でのコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、組織そのものを若返らせることができます。
深いシワや目の下のクマ、コケなど様々な悩みに対し、自身の組織が再生することで極めて自然な仕上がりを実現します。効果は1〜2か月以上かけて徐々に現れ、3〜6か月あたりから安定するようになります。また、ご自身の組織を用いるため、異物による拒絶反応のリスクが低いことも特徴です。
ただし、適切にコントロールして施術を行わないと「しこり」や「膨らみすぎ」といったトラブルを引き起こすリスクがあります(詳細は後で詳しくお伝えします)。
※美容医療におけるPRP皮膚再生療法には、成長因子(bFGFなど)を加えない方法もありますが、補助剤として成長因子を添加することでより高い効果を得られます。
(ゲル状の注入剤)
埋める・形成する
ボリュームを出す
強力に再生・増殖
即効性がある
1か月程度で安定
徐々に効果が表れる
が安定(=生着)
3. 【お悩み別診断】ヒアルロン酸・脂肪注入・成長因子添加PRPがおすすめな人は?
ここまで各治療法の特徴を見てきましたが、最終的にどれを選べば良いのでしょうか?皆さんがお持ちの悩みごとでのおすすめの治療法をまとめました。
(適合症状)
(求める条件)
シワ改善など
- 即効性のあるボリュームアップを求める方
- 注入剤(異物)に抵抗が無い方
ボリューム不足、深いコケなど
- 異物を入れたくない方
- 自然な仕上がりを求める方
首や手の甲のシワなど
- 異物を入れたくない方
- 長期的な効果と自然さを最優先する方
- 手術はしたくないが根本改善したい方
ヒアルロン酸がおすすめな人(即効性・ボリューム重視)
- ほうれい線やシワ、たるみ、ボリュームロスが気になる方。
- 明日、明後日のイベントに間に合わせたいなど、即効性を重視する方。
- 気に入らなければ溶かして元に戻せる安心感が欲しい方。
- 鼻を高くする、アゴを出すなど、シワ改善だけでなくパーツの形成もしたい方。
脂肪注入がおすすめな人(広範囲の凹み・異物NG)
- 頬・こめかみ、額など、広い範囲のボリューム不足、深いコケが気になる方。
- 自分の組織だけで治療したい(異物を入れることに抵抗がある)方。
- 脂肪採取(脂肪吸引)に伴うダウンタイム(腫れや内出血)が許容できる方。
成長因子添加PRPがおすすめな人(自然な若返り・長期持続)
- 目の下のクマ・窪み、深いほうれい線、首や手の甲のシワが気になる方。
- 目の下のクマや深いシワを、肌が凸凹したり製剤が透けたりすることなく自然にキレイにしたい方。
- 長期間(数年以上)効果を持続させたいが、脂肪吸引などの手術は怖い方。
- 不自然な感じなく自然に若返った印象の仕上がりにしたい方。
4. PRPの「しこり」やヒアルロン酸の「塞栓症」など|各施術のリスク
注入治療においては、メリットだけでなくデメリットやリスクも正しく理解することが不可欠です。特にインターネット上で検索されることの多い、成長因子(bFGF)添加PRP皮膚再生療法の「しこり」リスクについても解説します。
ヒアルロン酸のリスク:血管が詰まる(塞栓症)
最も危険なリスクは、注入剤が誤って血管内に注入して血流を遮断してしまう塞栓症(血管閉塞)です。稀ですが、皮膚壊死(えし)や失明の報告もあります。万が一の際は、早急に溶解剤を用いて注入したヒアルロン酸製剤を溶かす処置が必要です。また、皮膚の薄い目の下などでは、青く透けて見える(チンダル現象)のリスクもあります。
脂肪注入のリスク:採取部の負担と定着率
顔の注入リスク(しこりや凹凸)に加え、脂肪を採取(吸引)する太ももやお腹に内出血や筋肉痛のような痛みがダウンタイムに生じます。
また、注入した脂肪がどれくらい残るか(生着率)には個人差があり、予想より吸収されてしまった場合は再注入が必要なることもあります。通常は生着率は30〜50%程度の場合が多いです。
成長因子添加PRPのリスク:「しこり」や「膨らみすぎ」について
成長因子(bFGF)を添加することで高い再生効果が得られる一方で、しこりや膨らみすぎが生じるリスクがあります。主な原因は、不適切な配合・注入量・深さで注入することで、組織での過剰な増殖を引き起こしてしまうことです。一度組織ができると、ヒアルロン酸のように簡単に溶かすことができないため、修正手術が必要になります。
適切な配合と注入量、注入深度を見極めて施術することで、安全性を保ちつつ効果をコントロールすることが重要です。その他のリスクも含めて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
5. 長期持続と自然な仕上がり|成長因子添加PRPが選ばれる理由
多くの選択肢がある中で、成長因子添加PRP皮膚再生療法が選ばれる理由は、手軽さ・長期的効果・異物リスクがないという特徴をもち、かつ仕上がりが自然だからです。適切にコントロールすることで若返り効果を得ることが出来ます。
効果の持続性:3〜5年以上の長期効果でメンテナンスを軽減
ヒアルロン酸は半年〜2年に一度程度の定期的な再注入が必要ですが、成長因子添加PRP皮膚再生療法で再生された組織は自分の体の一部となるため、3年〜5年以上の長期的な効果が持続します。脂肪注入と同様の長持ち効果を持ち、脂肪吸引という手術を必要とせずに得られるのが大きなメリットです。
仕上がりの自然さ:目元の皮膚が薄い部分でも透けない
ヒアルロン酸は皮膚の薄い目の下などでは青く透けることがありますが、脂肪注入は定着(生着)のムラが生じることがあります。成長因子添加PRP皮膚再生療法はご自身の細胞が増える仕組みのため、皮膚が薄い目元などでも透けることがありません。
6. まとめ:悩みの種類や希望する持続期間で最適な治療を選ぼう
最適な治療法は、お悩みの種類、希望する持続期間、許容できるダウンタイムやリスクによって異なります。
- 即効性と形成力には「ヒアルロン酸」
- 自身の組織で自然な仕上がり(手術あり)なら「脂肪注入」
- 長期持続と自然な再生(手術なし)なら「成長因子添加PRP皮膚再生療法」
ただし、どの施術でもリスクが伴いますので、正しく理解した上で納得できる治療方法を選んでいただくことが大事です。まずは、クリニックのカウンセリングで専門の医師に相談してみてください。
7. 最後に:聖心の「プレミアムPRP皮膚再生療法」について
「成長因子添加PRP皮膚再生療法」は、手軽さと持続性を兼ね備えた魅力的な治療法ですが、同時に「しこり」リスクがあるのも事実です。ただし、適切なコントロールによってリスクを最小限に抑えることが可能です。
「プレミアムPRP皮膚再生療法」は、聖心美容クリニックが独自に編み出した施術方法で、9万件を超える豊富な症例数からノウハウを蓄積することで確立してきました。患者様ごとの状態(シワの状態、皮膚の厚み、部位、年齢など)によって、施術条件(濃度、注入量、成分比率、注入の深さ、注射針)を調整することで、患者様一人ひとりのお悩みに対して、最大限の効果を出すことを可能にしています。
その成果として、統括院長・鎌倉達郎が執筆した本治療法に関する研究論文は、世界的権威を持つ医学誌「PRS」に掲載され、「ベストペーパーアワード2016」を受賞しております。
「不自然なのは嫌だが、長持ちさせたい」「異物を体に入れるのが怖い」「メスは使わずにしっかり若返りたい」とお考えの方は、安心と実績の「プレミアムPRP皮膚再生療法」について、ぜひ一度カウンセリングでご相談ください。




