もしこのように感じているなら、それは「原因に対するアプローチ」が間違っているからかもしれません。目の下のたるみの原因は複雑なため、セルフケアの効果には限界があり、できるのは「予防」にとどまります。
この記事では、現役の美容外科医が原因から対処方法まで、詳しく解説します。
▼この記事でわかること
- 目の下のたるみが起きる原因
- 鏡でできるたるみタイプ診断
- タイプごとに効果的な治療方法
- やってはいけないNGセルフケア
まずは、ご自身のたるみの正体を知ることから始めましょう!
目次
1. 【図解】そもそも「目の下のたるみ」はなぜ起こる?解剖学的な原因
目の下の膨らみは、単に「皮膚が伸びて垂れ下がったもの」だと思われがちですが、実は、他にも原因があり、さらに深くにある「脂肪」や「骨格」が大きく関わっていることもあります。
皮膚の伸びだけではない?実は「奥にある脂肪」が前に出てきている
私たちの眼球は、頭蓋骨のくぼみの中で、クッションのような役割をする「眼窩脂肪(がんかしぼう)」に包まれています。若い頃は、この脂肪が筋肉や膜によってしっかり支えられています。
しかし、加齢によって支える力が弱まると、眼球の重みに耐えきれなくなった眼窩脂肪が前に押し出されてきます。これこそが、目の下のぽっこりとした「ふくらみ」の正体です。このように、目の下のたるみは「皮膚のたるみ」以外にも、脂肪が出っ張ることで生じる「ふくらみ(突出)」が原因となって起こる場合が多いのです。
20代でも目立つのはなぜ?「骨格」が原因のたるみもあります
「私はまだ20代なのに、目の下にたるみやクマがある」というご相談も多くいただきます。これは老化だけが原因ではありません。生まれつき目の下の骨のくぼみが小さい方や、頬骨が低い方は、構造的に脂肪が前に出やすい傾向があります。
若いうちからのたるみは骨格の要因が強いため、セルフケアだけで改善するのは難しく、医療機関で根本から対処することが必要な可能性があります。
2. 【鏡でセルフチェック】あなたのたるみはどのタイプ?3つの原因分類
ここまで見てきたように、目の下のたるみの原因は大きく分けると「ふくらみ」「たるみ」「くぼみ」の3つに分類できます。これらは単独ではなく、複数が複合して現れるケースも多いため、正確な状態把握が重要です。
解決策を知る前に、まずは鏡を持って、ご自身の症状がどのタイプに近いかセルフチェックしてみましょう。
①「黒クマ」が気になる:上を向くと薄くなる【ふくらみ型】
正常な状態よりも脂肪が突出することで、目の下が膨らんで影を作り「黒クマ」を形成しているのがこのタイプです。年齢や目の使い過ぎによって眼輪筋や眼窩隔膜が衰えることで、眼窩脂肪が前方に押し出されている場合があります。
チェック方法鏡を顔の正面に持ち、そのまま顔を上げて、天井を見上げてください。
判定正面では目立っていたクマ(影)が、上を向くと薄くなる・消える場合、このタイプの可能性が高いです。
②「シワ」が気になる:皮膚をつまむと伸びる【たるみ型】
脂肪の突出だけでなく、皮膚自体の弾力が失われて伸びてしまっているのがこのタイプです。また、年齢とともに骨が萎縮することによって皮膚が余ってしまうことも原因の一つです。
チェック方法鏡で目の周りのシワを見てみてください。真顔と笑った顔などで比較すると分かりやすいです。
判定笑った時にシワが深く刻まれたり、たるみが強調されたりする場合、このタイプの可能性が高いです。
③若いうちから気になる:年齢に関係がない【くぼみ型】
骨格上、目の下の頬骨の高さが低い方は皮膚が下がりやすく脂肪が乗りやすいため、たるみが出ているのがこのタイプです。10~20代のうちからたるみが見られたり、遺伝性が強いためご家族にも似たようなたるみが見られる場合もあります。
チェック方法目元のふくらみの下に沿って、溝のようなくぼみがあるか確認してみてください。
判定ふくらみの下に「ティアトラフ」というくぼみ(図の赤線)がある場合、このタイプの可能性が高いです。
3. 【お悩み別】医師が推奨する「効果的な治療方法」
ご自身のタイプは分かりましたでしょうか?ここからは、タイプごとに効果的な治療方法をご紹介します。目の下のたるみは、複数の原因が関係している場合があるので、よく見極めたうえで適切な施術を判断する必要があります。
聖心美容クリニックは、特に若返り施術を得意とする経験豊富な美容外科医が多数在籍しております。患者さま一人ひとりの状態を丁寧に診断したうえで、ご希望に応じて最適な治療方法をご提案いたします。
表:目の下のたるみ治療の比較
脂肪取り(経結膜下脱脂法)
単純に脂肪が突出しているだけの場合は、脂肪取り(経結膜下脱脂法)が適合します。まぶたの裏側から切開して、眼窩脂肪を切除することでふくらみを解消することができます。
皮膚切除
単純に皮膚がたるんでいるだけの場合は、皮膚切除が適合します。下まつげのすぐ下の皮膚を切開し、余剰皮膚を切除することでたるみを解消します。
注入治療
「くぼみ」が原因のたるみの場合は、注入治療が適合します。ヒアルロン酸注入や脂肪注入といった代表的なものに加えて、プレミアムPRP皮膚再生療法による注入も効果的です。くぼんでいる部分を埋めることでたるみを解消することができます。
下眼瞼切開/下眼瞼除皺術
眼窩脂肪による「ふくらみ」に加えて「皮膚自体のたるみ」が見られる場合は、下眼瞼切開または下眼瞼除皺術が適合します。下まつげのすぐ下の皮膚を切開します。たるみの原因となっている眼窩脂肪を切除した後、余剰皮膚を切除することで、脂肪のふくらみと皮膚のたるみを同時に解消します。
裏ハムラ法(経結膜的眼窩脂肪移動術)
「ふくらみ」に加えて「くぼみ」が見られる場合は、裏ハムラ法(経結膜的眼窩脂肪移動術)が適合します。まぶたの裏側から切開した後、眼窩脂肪を切りとり、その脂肪はくぼんでいる部分に移動させてそこに固定します。このように脂肪の再配置を行うことで、ふくらみに加えてくぼみを解消することができます。
表ハムラ法(経皮的眼窩脂肪移動術)
「ふくらみ」「たるみ」「くぼみ」全てが複合的に原因となっている場合には、表ハムラ法(経皮的眼窩脂肪移動術)が適合します。下まつげのすぐ下の皮膚を切開します。裏ハムラと同様に、眼窩脂肪を切りとり、その脂肪をくぼんでいる部分に移動させてそこに固定します。加えて、余剰皮膚も切除することによって、「ふくらみ」「たるみ」「くぼみ」を一度に解消することができます。
まとめ
ここまで6種類の治療方法について比較してきましたが、症状によって適切な治療方法を選ぶことが重要です。上記はあくまでも基本的な考え方であり、実際には患者さまの状態を詳細に診断し、希望する仕上がりや許容できるダウンタイム等も考慮しながら、治療方針を決めていくことが何よりも重要です。
当院では、経験豊富な美容外科医が丁寧に診断・提案しますので、お気軽にカウンセリング(無料)にお越しください。
4. 【やりすぎ注意】たるみを悪化させる「3つのNG行動」
次に、良かれと思ってやりがちなケアが、実はたるみやシワを加速させてしまう例をご紹介します。知らず知らずのうちにやってしまっていないか、ぜひ確認してみてください。
1. 自己流のマッサージ:繊細な「靱帯」を伸ばし、シミの原因にもなる
目の周りをグイグイマッサージしたり、洗顔時にゴシゴシ擦ったりしていませんか?目の下の皮膚は頬の約3分の1の薄さしかありません。強い摩擦は、皮膚を支える靱帯をさらに緩ませるだけでなく、色素沈着や肝斑を悪化させる原因になるのでNGです。
2. 「目の筋トレ」のやりすぎ:逆に深いシワを作ってしまう危険性
「目の周りの筋肉(眼輪筋)を鍛えればたるみが治る」という情報を目にすることがあります。確かに筋肉は重要ですが、皮膚の弾力が低下している年代の方が無理な「眼輪筋トレーニング」を行うと、皮膚が折り畳まれ、深いシワとして定着してしまうリスクがあります。自己流のトレーニングは推奨しません。
3. スマホ・PC使用時の「無表情」と「下向き姿勢」:重力が脂肪を押し出す
現代人にとってはこれが要注意です。スマホを見るときの「うつむき姿勢」は、重力によって眼窩脂肪を前へ前へと押し出す力がかかり続けています。さらに、スマホやPCの画面を凝視して瞬きが減ると、眼輪筋が衰えて支える力が弱まります。スマホを見るときは、目線の高さと適度な休憩を意識しましょう。
5. 【FAQ】目の下のたるみに関するよくある質問
Q1. マッサージやトレーニングを行えば自力で治せますか?
A. 一時的なむくみは取れるかもしれませんが、たるみの根本的な原因をセルフケアで改善するのは困難です。むしろ上で書いたように悪化させてしまう恐れもあるので要注意です。
Q2. 治療は痛いですか?
A. 個人差はありますが、局所麻酔を使用するため術中の痛みはほとんどありません。痛みや、起きたまま手術を受けることが心配な方は、静脈麻酔を行い眠ったまま手術を受けていただくことも可能です。
Q3. ダウンタイムはどれくらいですか?
A. 切開を行う施術は、数日から数か月のダウンタイムを伴いますが、切開範囲の大きさなどによって異なります。
・脂肪取り(経結膜下脱脂法)についてはこちら。
・注入治療についてはこちら(ヒアルロン酸注入/脂肪注入/プレミアムPRP皮膚再生療法)。
・下眼瞼切開術/下眼瞼除皺術/ハムラ法についてはこちら。
Q4. 保険適用になりますか?
A. 目の下のたるみ取りは、美容目的の治療となるため、健康保険は適用されず、全額自己負担(自由診療)となります。
6. 目の下のたるみ治療は原因の「診断」が重要。まずは医療機関でのカウンセリングへ
今回の記事では、「目の下のたるみ」について、たるみが生じる原因とセルフチェック方法、治療方法、NGセルフケアについて解説してきました。
目の下のたるみは、単純な皮膚のたるみと思われがちですが、実は複数の原因が混ざり合っていることがほとんどです。間違ったセルフケアで後悔する前に、まずは美容外科のカウンセリングで正しく診断してもらうことが、若々しい目元を取り戻す最短ルートです。
当院では、経験豊富な専門医があなたに最適な治療方法をご提案します。まずは無料カウンセリングにお越しください。





