近年、若手医師の美容医療をはじめとする保険外診療への流出、ならびに美容医療業界において若手医師急増によるトラブルが多発しているという現状が報じられています。これに対し、厚生労働省が新たな規制案を検討するという動きが出てきました。私たち美容医療の提供者として、この状況に強く危機感を抱いています。
参照:『美容クリニック開業に規制案 公的医療の経験必要に』
(日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0468O0U4A900C2000000/)
美容医療は見た目の美しさを追求する分野であると同時に、医療行為そのものでもあります。そのため、しっかりとした技術と経験が求められるのは言うまでもありません。 しかし、急速に拡大する市場において、一部の若手医師が経験不足のままクリニックを開業し、患者様にリスクを負わせてしまうケースが増えています。この現状に対し、適切な規制や指導が行われることは非常に重要であり、私たちも賛同いたします。
当院では、常に安全で高品質な美容医療を提供するため、形成外科・皮膚科の専門医や豊富な臨床経験を持つ医師を採用し、徹底した技術指導を行っています。専門的な知識と技術を持つ医師が施術にあたることで、リスクを最小限に抑え、安全で効果的な美容医療の提供を目指しています。また、医師の育成にも力を入れており、専門知識と技術を学べる環境を整備しています。
美容医療は、患者様の人生に大きな影響を与える重要な医療行為です。今回の規制案を受け、業界全体が一丸となって安全性の向上に努めていくことを強く望んでいます。当院は今後も、安全と品質を重視した治療を提供し続けてまいりますが、患者様におかれましても美容医療を受ける際は、医師の経験や技術を重視した選択をお願いしたいと思います。
聖心美容クリニック 統括院長 鎌倉 達郎