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注入施術後の「しこり・膨らみすぎ」修正

他院修正 注入施術後の
「しこり(硬さ)・膨らみすぎ」
修正

なぜ、注入施術後に「しこり(硬さ)・膨らみすぎ」が起こるのか

ヒアルロン酸注入、脂肪注入、ベーシックFGF(線維芽細胞成長因子)+PRP治療など、注入によってボリュームをつくる施術では、時間経過と共に硬い触感やボリュームの過多を感じることがあります。 ここでは、「しこり」と「膨らみすぎ」がそれぞれ何を指すのかを分けて説明します。

しこりとは(硬さについて)

「しこり」という言葉を聞くと、体に異常な組織ができたように感じて不安になるかもしれません。しかし、周囲の組織との硬さや弾力の感覚的な違いを「しこり」と呼んでいることが多く、注入施術によって作られた結果と考えられます。

なぜ硬い触感が生まれるのか

施術の種類によって、硬さが生まれる理由は異なります。

  • ① ベーシックFGF+PRP治療の場合

    ベーシックFGF+PRPは、けがや刺激を受けた際に体が組織を修復して新しく作り直す力を活かすことで、コラーゲンや脂肪組織を増やし、肌にハリを生み出す施術です。コラーゲン(線維組織)の比率が多い場合には、触れた時に硬さや弾力を感じやすくなります。これは異物や病気ではなく「新しい組織がしっかり作られた結果」とも言えます。

  • ② 脂肪注入の場合

    注入した脂肪細胞の一部が血流を十分に得られず壊死すると、周囲がカプセル状に囲まれることで硬さを感じることがあります。また、壊死を伴わない場合でも、注入した脂肪組織の一部に線維化が起こることで硬さを感じることがあります。

  • ③ ヒアルロン酸注入の場合

    注入した製剤の性質や量、注入した深さによって、硬さを感じることがあります。

膨らみすぎとは(ボリュームについて)

注入治療は、もともとボリュームを作ることを目的とした治療です。そのため、できあがったボリュームが「ちょうど良い」と感じられるか、「少し多いかも」と感じられるかによって満足度は変わってきます。この「多いかも」と感じる状態を「膨らみすぎ」と呼んでいます。

なぜボリュームが多く感じられるのか

  • ① ベーシックFGF+PRP治療の場合

    体が治療に応えて、脂肪組織や線維組織を想定より多めに作った状態です。

  • ② 脂肪注入の場合

    壊死を伴わずに脂肪そのものが多く残っている状態、もしくは壊死を含むカプセル(被膜)と脂肪の両方が多く残っている状態。

  • ③ ヒアルロン酸注入の場合

    注入した製剤の量が多く残っている状態です。

共通して言えること

このように、しこりや膨らみすぎは、注入施術の種類ごとに理由が異なりますが、いずれも医学的に説明できる、体の自然な反応として起こり得るものです。「硬さ」か「ボリューム」かを見極め、それぞれに合った対処法を選ぶことが重要です。
なお、注入施術の種類を問わず、経過中に炎症が起こることがあり、その場合は硬さや膨らみすぎに加えて、痛みや赤みが現れることもありますが、多くは治癒の過程で生じる自然な反応です。ただし、気になる痛みや赤みがある場合には、自己判断せず早めに医師にご相談ください。

ご自身の状態をセルフチェック

治療を検討する前に、まずはご自身の症状がどのような状態に近いか、確認してみましょう。ただし、これはあくまで目安であり、正確な診断には医師による触診と超音波検査が必要です。

チェックリスト

  • 気になる部分はどこですか
  • 気になる部分は、いつ頃から気づきましたか(施術直後/数週間後/数か月後/数年後)
  • 触れると硬いですか、それともやわらかい弾力がありますか
  • 大きさは変化していますか(変わらない/大きくなっている/小さくなってきている)
  • 押すと痛みや熱感がありますか

目安となる傾向

①「成長因子添加PRP」、「脂肪注入」によるしこり・ふくらみの目安

状態 考えられる傾向
施術して間もなく、押すと熱感や痛みがある 炎症・修復反応が継続中
時間が経っても硬さが残っている 繊維組織(コラーゲンなど)が主体
やわらかく、ぷよっとした感触がある 脂肪組織の要素が強い
硬い部分とやわらかい部分が混在している 繊維組織と脂肪組織が混在

このチェックはあくまで参考です。実際の内部の状態は、見た目や触った感触だけでは正確に判断できないため、当院では必ず超音波検査を行い、組織の状態を確認したうえで治療方針を決定します。

②「ヒアルロン酸注入」によるしこり・ふくらみの目安

状態 考えられる傾向
施術直後〜数日以内で、押すと腫れぼったく熱感がある 施術後によく見られる一時的な腫れで、数日〜2週間ほどで自然に落ち着くことが多い状態です
数日〜2週間以内に強い熱感・赤み・ズキズキした痛みが急に強まる 細菌感染の可能性があり、早めの受診が必要な状態です
数週間〜数か月後(多くは4か月前後)に硬いしこりが出てきて、赤み・熱感・押すと痛みを伴う 体の免疫が注入した薬剤に反応して炎症を起こしている可能性があります
硬いが熱感や痛みはなく、時間が経っても変わらない、またはごくゆっくり大きくなる 体の中に異物として塊ができている可能性があり、詳しい検査で確認が必要です
やわらかく動きがあり、押すと形が変わったり位置がずれたりする 注入した薬剤が残っていたり、動いてしまっている可能性があります
硬い部分とやわらかい部分が混ざっている、または時間とともに硬さが変わる 塊化した部分と薬剤が残っている部分が混在している可能性があります

このチェックもあくまで初期の目安です。ヒアルロン酸によるしこりは、感染・体の免疫反応・異物としての塊・薬剤の残存など原因がそれぞれ異なり、対応方法(お薬での治療・注射での溶解・経過観察など)も大きく変わります。必要に応じて、超音波検査で内部の状態(液状の薬剤が残っているのか、硬い塊ができているのか等)を確認したうえで最終的な判断を行います。

当院での診断の流れ

しこりや膨らみすぎの正体を見た目だけで判断することはできません。当院では、次のステップで丁寧に診断を行います。

  1. STEP1

    問診

    いつから気になっているか、施術内容(施術を受けたクリニックや使用した薬剤が分かれば、その情報)、症状の変化、痛みの有無などを詳しくお伺いします。他院で受けられた施術についても、遠慮なくお話しください。

    無料カウンセリング
  2. STEP2

    視診・触診

    実際に患部を診察し、硬さ、大きさ、位置、可動性などを確認します。

  3. STEP3

    超音波検査(必要に応じて)

    視診・触診だけでは判断が難しい場合には、超音波検査を行い、皮膚の下でどのような組織が形成されているか(線維組織が主体か、脂肪組織が主体か、ヒアルロン酸が主体として残っているか、あるいはこれらが混在しているか)を確認します。この検査結果は、治療法を選択するうえで重要な判断材料のひとつになります。

  4. STEP4

    治療方針のご説明

    検査結果に基づき、考えられる原因と、それに適した治療法をご説明します。焦って治療を決める必要はありません。ご不明な点は遠慮なくご質問ください。

状態別の治療法

※横にスクロールできます

①ベーシックFGF+PRP治療の場合

状態 どう見える・
触れるか
どう考えるか 対応 アプローチする
対象
治療して間もない時期 少し硬い、触ると気になる まだ治癒・炎症の反応が強い ステロイド注射 炎症・線維化の初期段階(炎症を抑え、硬くならないようにする)
時間がたって硬さが残る 硬さがある、しこりっぽい 線維組織が残っている 電磁波陰圧吸引治療 線維組織(硬くなった組織をやわらかくする)
硬さが改善しにくい場合 硬さが強く残る 線維組織(コラーゲン)主体 線維化コラーゲン分解注射 線維質(硬くなったコラーゲンを分解して減らす)
硬さとやわらかさが混ざっている 触感が一様ではない 線維組織と脂肪組織が混在している コラーゲン分解+脂肪溶解注射 線維質+脂肪(両方の硬さ・膨らみすぎに働きかける)
やわらかい膨らみすぎが目立つ ぷよっとした感じ 脂肪の要素が強い HIFU(ハイフ)/脂肪溶解注射 脂肪(脂肪をターゲットにして減らす)
改善が見られない場合 長期間変化がない 線維組織または脂肪組織(残存組織) 外科的治療 稀なケースに限り、外科的な摘出をご相談

②脂肪注入の場合

状態 どう見える・
触れるか
どう考えるか 対応 アプローチする
対象
オイルシスト(生着しなかった脂肪が液状の袋状になった状態) 触ると柔らかく、押すとプヨプヨと波打つような膨らみ 生着できなかった脂肪が液状のまま、周囲に膜(被膜)を作って留まった状態 針を刺して中の液体を抜く処置(穿刺排液) オイルシスト部分
線維化・軽度の炎症性しこり 小さく硬めのしこり、軽い違和感や痛みを伴うことがある 炎症反応をきっかけに組織が硬く変化する「線維化」が進んだ状態 ステロイド(ケナコルト)の局所注射(複数回) 線維化したしこり局所
石灰化結節(壊死した脂肪組織にカルシウムが沈着し石のように硬くなった状態) 石のように硬く、境界がはっきり触れる 壊死した脂肪が長期間かけて石灰化した状態 切開して摘出する処置 石灰化結節部分
広範囲の過剰生着(膨らみすぎ) 全体的にボリュームが出すぎている、皮膚が突っ張るような感覚 ヒアルロン酸と異なり脂肪は自然に吸収されにくく、そのまま定着しやすい性質がある 脂肪吸引・外科的な摘出 過剰生着した脂肪組織全体
軽微な凹凸・部分的な過剰 局所的な凹凸 微調整レベルの過不足 ヒアルロン酸注入による微調整 局所的な凹凸部分

③ ヒアルロン酸注入の場合

状態 どう見える・
触れるか
どう考えるか 対応 アプローチする
対象
通常の術後反応 軽い腫れ・内出血・むくみ 注入した物質に対する体の一時的な反応(異物反応)で、通常1〜2週間で軽快する 経過観察 注入部位全体
注入過多・凹凸・不自然な膨らみ 塊状、部分的な膨らみ ヒアルロン酸が偏って定着した状態 ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸を分解する酵素)による溶解治療 過剰注入部位・凹凸部分
遅発性結節(注入から数週間〜数ヶ月経ってから現れるしこり) 数週間〜数ヶ月後に皮膚の下にしこりや腫れが出てくる フィラー(充填剤)に対する遅れた免疫反応(感染がきっかけとなる場合もある) ステロイド局所注射/ヒアルロニダーゼによる溶解 結節部分
感染性の腫れ・しこり 急な赤み・強い痛み・熱感 細菌感染が疑われる状態 抗生剤治療(必要に応じヒアルロニダーゼ併用) 感染部位
血管塞栓が疑われる症状(注入した物質が血管に入り、血流を塞いでしまう緊急事態、頻度は非常にまれ) 皮膚の白色化・変色、激しい痛み 血流障害による緊急事態 直ちにヒアルロニダーゼによる緊急対応 塞栓が疑われる血管周囲

よくある質問

ベーシックFGF添加のPRPを受けてからかなり年数が経っているのですが、しこりが気になってきました。大きくなり続けているのでしょうか
注入されたベーシックFGFそのものが体内に残っているわけではありません。ベーシックFGFは体内で速やかに分解・吸収され、長くても数週間程度で役目を終えます。数年後に感じるしこり(硬さ)の正体は、その時作られた「ご自身のコラーゲンなどの線維組織(脂肪組織も含む)」そのものであり、時間の経過の中で保ち続けられている組織と考えていただくとよいでしょう。また、加齢による周囲の脂肪の減少や、体重の減少によって、作られた組織が相対的に目立って感じられるようになることもあります。いずれの場合も、しこりの多くは組織がボリュームを保ち続けているという状態であり、いつまでも大きくなり続けるものではないという点は安心していただきたいポイントです。
しこりは自然に治りますか
炎症による一時的な硬さであれば、時間の経過とともに軽減することがあります。原因によって経過は異なりますが、硬さの状態が継続する場合には、自然には改善しにくく、適切な治療が必要になることもあります。
 他院で受けた施術でも相談できますか
はい、他院で受けられた施術によるしこり・膨らみすぎのご相談も承っています。可能であれば、施術内容や使用した薬剤の情報をお持ちいただくと、診断がスムーズになります。
治療にはどのくらいの期間がかかりますか
原因や状態によって異なりますが、1回の施術で完了するものから、複数回の通院が必要なものまであります。診察時に、状態に応じた見通しもご説明します。
修正治療の痛みはどの程度ですか
多くの治療は局所的な注射や照射マシンによる施術で、強い痛みを伴うことは少ないですが、部位や個人差によって感じ方は異なります。
摘出手術が必要になるのはどんな場合ですか
注射治療やマシン治療による治療で十分な改善が得られない場合は、稀ではありますが、外科的治療をご提案することがあります。多くの場合は、注射治療やマシン治療などの非外科的な方法で対応可能です。

この記事を監修したドクター

聖心美容クリニック在籍ドクターの全員が専門医または医学博士を保有

当院には様々な科目の専門医、医学博士、学会会員が在籍しています

  • 前多 一彦
  • 伊藤 康平
  • 牧野 陽二郎
  • 小林 美幸
  • 加藤 大典
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聖心美容クリニックには、日本美容外科学会(JSAS)理事長・専門医・会員、日本美容外科学会(JSAPS)正会員、日本形成外科学会 領域指導医・再建マイクロサージャリー分野指導医・小児形成外科分野指導医・専門医・会員、医学博士、日本再生医療学会 再生医療認定医・会員、日本美容外科医師会 会員、日本臨床医学発毛協会認定 発毛診療指導認定医、日本臨床抗老化医学会 会員、日本皮膚科学会 専門医、日本美容皮膚科学会 会員、日本外科学会 専門医、日本形成外科手術手技学会 正会員、日本頭蓋顎顔面外科学会 会員、日本小児外科学会 会員、日本メソセラピー研究会 会員、国際形成外科学会(IPRAS)会員、IMCAS World Scientific Committee 2017,board memberなどの資格を有した医師が在籍しております。

また、当院では、第104回日本美容外科学会(JSAS)にて会長を務めた鎌倉達郎を中心に医療技術向上のため、院内外、国内国外を問わず様々な勉強会や技術研修会を実施しております。勉強会・研修会の実績についてはこちらご覧ください。

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聖心美容クリニック統括院長 鎌倉達郎は、日本美容外科学会(JSAS)理事長という責任ある立場より、美容外科をはじめとする美容医療の健全な発展と、多くの方が安心して受けられる美容医療を目指し、業界全体の信頼性を高めるよう努めてまいります。2018年6月に改正・施行された「医療広告ガイドライン」遵守し、当ページは医師免許を持った聖心美容クリニックの医師監修のもと情報を掲載しています。医療広告ガイドラインの運用や方針について、詳しくはこちらをご覧ください。

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