聖心美容外科六本木院(旧東京院)に引き続き、2008年5月に大阪院にも聖心再生医療センターを開設。東京同様にセリューションシステムを用いた脂肪幹細胞移植 『セリューション豊胸術』 を実施いたします。
聖心再生医療センター≪大阪≫
―2008年5月に開設―
●先行カウンセリング受付中●
フリーダイヤル:0120-600-856(9:30~20:00)
※携帯電話、PHSからもご利用できます
【所在地】聖心美容外科 大阪院内/大阪市北区梅田3-3-45 マルイト西梅田ビル2F(ホテルモントレ大阪)
昨年11月に開設された聖心再生医療センター≪東京≫に引き続き、2008年5月大阪にも再生医療センターが開設いたします。これにより、東京同様セリューションシステムを用いた脂肪幹細胞移植 『セリューション豊胸術』 をお受けいただけるようになりました。
脂肪組織由来幹細胞の移植による豊胸術は、従来の豊胸術の問題点を全て解決する技術であり、特に通常の脂肪注入法と比較した場合、その大半が体内に吸収され、約30~50%の生着率、石灰化やしこり形成・脂肪壊死を起こす可能性があるのに対し、脂肪組織由来幹細胞移植の場合、移植された脂肪の約80~90%が生着し、長くとどまることが期待されています。また、セリューションシステムの使用により、人手による幹細胞抽出に比べ、常に一定の安定した精度で抽出を行うことが可能となり、短時間で良質な幹細胞濃縮液を精製することができます。
聖心美容外科 聖心再生医療センターでは当技術の導入を機に、乳癌患者の乳房再建目的におけるセリューションシステムを用いた脂肪組織由来幹細胞移植のパイオニアである九州大学名誉教授 杉町圭蔵医師グループとの協力体制のもと、乳房再建術への応用・美容医療分野への応用(豊胸術)による本技術の提供や普及体制の拡充を図ってまいります。
その背景には、日本における乳癌の罹患数の増加とそれによる乳房温存手術の増加があります。女性にとって乳房の形状を失うということは多大なストレスであり、精神的苦痛を伴います。乳癌切除により乳房を失ったことの精神的苦痛を少しでも軽減することにより、患者様に「生きる喜び」を提供することは、聖心美容外科の診療方針である「美容医療の提供によるQOLの向上」と同一の意義を持ちます。また、今後はこの脂肪組織由来幹細胞移植技術を核に再生医療技術を臨床応用し、自己組織・自己の力によるアンチエイジング医療の確立を目指していきます。
◇幹細胞
ある細胞に変化するようにという指示を受けると特定の細胞に分化する能力を持っている細胞のことで、未分化の状態では長期間に渡って自らを複製・再生する能力を持っています。受精卵が受精して胎児になるまでの、発生初期段階にある胚から採取する 「胚性幹細胞」=ES細胞(Embryonic Stem Cell)、人の体の組織から採取する分化する前の細胞 「体性幹細胞」(Adult stem cell)がありますが、胚性幹細胞はどのような細胞にも変身できる性質を持つ反面、倫理的問題もまだ残されています。一方体性幹細胞は一定の細胞組織に分化する基の細胞で、骨髄幹細胞・造血幹細胞・間葉系幹細胞などが知られています。また、他人の受精卵から採取するES細胞に比べ、拒絶反応が起こる可能性が極めて少ないと言われています。
◇脂肪組織由来幹細胞(Adipose tissue derived stem cell)
皮下脂肪組織に豊富に存在する体性幹細胞の一種で、2001年にサイトリ・セラピューティクス社の創始者であるマーク・ヘドリック博士(Dr. Marc Hedrick/当時UCLA准教授)によって発見されました。 ①脂肪組織・骨・軟骨・骨格筋・心筋・神経細胞など様々な細胞に分化 ②血管の内皮細胞に分化し、血管の形成を助成 ③新しい血管の形成を促す成分(VEGFなど)を分泌 ④もとからあった脂肪組織が寿命を終えたとき、その代わりとなる脂肪細胞に分化 などの性質を持っています。組織中に大量に存在し、培養の必要なく治療に利用できることからも有用なセルソースとして注目を集めています。
◇セリューションシステム
サイトリ・セラピューティクス社によって開発された高精度脂肪組織由来幹細胞抽出システムで、従来の人手による幹細胞抽出法と比べて、①幹細胞抽出量の安定性が高い ②抽出時間が短い ③幹細胞の状態の良質化 ④外部接触(感染物質等)の機会が極端に低い ⑤人的コストの削減⑥抽出方法が容易 などのメリットがあります。また、ISO9001、ISO13485取得、CEマーク認定、FDA認可などにより安全性も実証されています。(日本においては2007年10月に幹細胞の分析・検査目的の医療機器として、厚生労働省が届出を受理)
【TOPICS】 2008年3月 セリューションシステムが技術革新賞に
『セリューションシステム』の開発元であり、当院のパートナーである米国サイトリ・セラピューティクス社が、世界的権威のあるフロスト&サリバン社から「再生医療部門」並びに「医療機器部門」の両分野にてInnovation of the year 2008を受賞いたしました。これは「セリューションシステムにおける、医療技術ならびに医療機器が再生医療分野の中で、今後グローバルスタンダードになる」と、同社の技術革新が認められたことによります。
◇サイトリ・セラピューティクス社(Cytori Therapeutics,inc.)
米国サイトリ・セラピューティクス社は、再生医療製品の発展の中での世界的リーディングカンパニーであり、セリューションシステムの開発元の企業です。現在、このセリューションシステムにおいては、乳房再建・循環器疾患・その他疾患に対して、実用化に向けたプロジェクトが欧米各国を中心に進められています。
サイトリ・セラピューティクス社ホームページはこちら
>> セリューション豊胸術(脂肪由来幹細胞移植)の詳細はこちら
>> 聖心再生医療センターのホームページはこちら