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幹細胞バンクスペシャルインタビュー
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StemSource®幹細胞バンク ― 鎌倉達郎医師が想う、先端医療の“未来”

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現在、世界中で“幹細胞”を用いた再生医療が注目されています。
美容医療の分野において、いち早くこの幹細胞を用いた治療に着目した鎌倉医師。
再生医療の未来と、本格始動した“幹細胞バンク”について、熱い想いを語りました。

美容や医療の世界で今最も注目されている“幹細胞”

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宇野:医療はもちろん美容の世界でも、今自己の細胞を用いた再生医療が注目されています。特に“幹細胞”の名前をよく耳にしますが、いったいどんな働きを持つ細胞なのでしょう?

鎌倉:ごく簡単にいうと、体の組織や臓器に成長する“もと”となる細胞のことですね。

宇野:つまりこれから手足や内臓になる可能性のある……?

鎌倉:そうです。仮に事故や病気で臓器を失ったとすると、現在は移植や人工器具で代替するしかありません。しかし、幹細胞を用いて臓器そのものや体の機能が再生できれば、拒絶反応のリスクも軽減するわけです。

宇野:もし実現したら、本当に素晴らしいことですよね。

鎌倉:残念ながら、まだ臨床の段階にあるとはいえないんですね。体のどこに幹細胞が存在しどんな風に分化するのか、その応用法について研究が進められています。近年画期的だったのは、2001年に脂肪組織由来幹細胞が発見されたことでしょう。

 

宇野:脂肪ってこのへんのコレ?(お腹をつまむ) こんな場所に幹細胞があるんですか?

鎌倉:そうそう(笑)。幹細胞は脊髄や皮膚、骨格筋にも存在しています。部位によっては数が少なく採取も難しいのですが、脂肪は採取が比較的簡単で、細胞数も圧倒的に多いのが特長です。

宇野:先生はいち早く脂肪組織由来幹細胞を用いた施術に取り組んでいらっしゃいますよね。

鎌倉:2007年に豊胸術がスタートし、今は270例以上の臨床実績があります。脂肪のみを注入する過去の方法より、生着率が極めて優れていますね。

宇野:最近目元や口元への注入も開始したとか。あの、素朴な疑問なんですが、顔に注入すると、そのまま脂肪になって定着しちゃうんですか?

鎌倉:注入するのは幹細胞を含む再生細胞の集合体です。肌のボリュームアップやキメを整えると同時に、細胞自体の機能を高め、若々しさを保つ働きも期待できます。それに、脂肪組織由来幹細胞は全部が脂肪になるわけではないんですよ。周囲の環境に適応して、筋肉や血管、器官等に分化することが確認されています。

宇野:そうなんだ~。それを聞くと、今後ますます病気治療への応用が期待できそう!

鎌倉:一番のネックは、大学病院や一般の医療機関には脂肪吸引ができる医師がいないことです。

宇野:あっ、そうか。美容外科では当たり前の施術なのに……。

鎌倉:だからこそ、我々の持つ技術を生かして幹細胞を採取し、保存しておく。将来必要性が生じた時に、医療機関への提供が可能になります。

宇野:美容はもちろん、医療にも貢献できるわけですよね。

鎌倉:我々の専門は“美容医療”ですが、その本質とは見た目の美しさを超えて、多くの方々が満足度の高い人生を送るお手伝いをすることだと考えています。幹細胞医療の発展をサポートする意味でも、このサービスの導入は意義のあることだと思います。

幹細胞を保存するなら、1歳でも若い方が良い?

宇野:実際に細胞保存を希望している患者さんはいますか?

鎌倉:ええ、現在準備中の患者さんは、30代の男性です。

宇野:わ、若い!しかも男性!?

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鎌倉:経営者として責任ある立場の方ですね。自身の将来の健康に対して真剣にリスクマネジメントを考えておられます。

宇野:どんな方がこのバンクを利用すると良いと思われます?

鎌倉:家族や子供のために健康でありたいとか、年を重ねても挑戦したいことがあるとか。年代性別を問わず、将来の健康を願う全ての方々ですね。

宇野:あの、もし自分が患者だとしてですが、今のところ治療手段が確立していない幹細胞を、コストをかけて保存することに、正直迷いが生じるかなあと。

鎌倉:確かにそういう面もあるでしょうね。それに関しては自身の健康に対する“先見性”が必要かと思います。今、宇野さんは何か重度の疾患をお持ちですか?

宇野:手術が必要なほどの大きな病気はないですね。

鎌倉:そうですよね。多くの場合、病気は50代、60代と年齢を重ねてから生じてくる。いざそうなった時に、手術以外の“幹細胞を用いた治療”という選択肢が保有できるわけです。

宇野:それは今後幹細胞を用いた治療法が確立し、普及するという前提のお話ですよね?

鎌倉:ごく個人的な見解ですが、幹細胞研究は始まったばかりですが、ここ数年で飛躍的進化をとげています。遠くない将来、何らかの治療法が確立する可能性は少なくない。そして現時点で確実に言えるのは、幹細胞の採取年齢は若ければ若いほど良いということです。

宇野:それはどうしてですか?

鎌倉:加齢とともに細胞数や機能が低下するからです。若い幹細胞とそうでないものは、治療結果に差が出る可能性があるでしょうね。

宇野:うーん。確かに今はピンとこなくても、実際病気になったら“より良い治療を受けたい”と思うのは当然ですよね。

鎌倉:もちろん、今すぐ肌の若返りに使うことも可能ですよ。

宇野:幹細胞を応用した治療で、一番臨床例が多いのは、実は美容医療なんでしょうか…?

鎌倉:現状はそうですね。今後美容の枠を超えてさまざまな病気治療に向けた幹細胞医療全体が発展するために、その一端を担うことも、私たちの使命だと思っています。

プロフィール

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鎌倉達郎  聖心美容クリニック 統括院長
九州大学医学部附属病院にて外科全般を習得後、乳がんの研究にも携わる。大手美容外科を経て聖心美容クリニックに。2007年いち早く脂肪組織由来幹細胞を用いた豊胸術に着手した、再生美容医療の先駆者。

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宇野ナミコ  美容ライター
ライター歴15年。女性誌を中心にwebや広告媒体で美容の記事を執筆中。丹念な取材とクスッと笑える文章に定評があり、先端の美容医療やドクターコスメ、オーガニック分野にも詳しい。
連載:VOGUEニッポン
「BEAUTY INSIDER(偶数月)」

インタビューを終えて…by宇野ナミコ

脂肪組織由来幹細胞を用いた乳ガン患者の乳房再建に携わってきたという鎌倉先生。美容はもちろん、幹細胞による医療の発展を願う姿勢が印象的でした。仕事を通じて“美容は女性の人生を豊かにするもの”と日々実感しますが、再生医療がその一翼を担うことを、私も切に願います。

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